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スーツケースの選び方 自分にぴったりのお気に入りに出合うには?
2019/04/22
旅行に欠かせない必須アイテムと言えば、やっぱりスーツケース。出張などで頻繁に国内外を飛び回る人や海外旅行によく行く人はもちろん、旅に出る機会が少ない人にとっても、せっかく買うなら自分が本当に気に入る逸品を見つけたいもの。
そもそもスーツケースにはどんな種類があるのか、そしてその選び方とおすすめ商品まで、気になる情報を詳しくご紹介します。
スーツケースの主な種類
スーツケースには大きく分けて2タイプあります。ボディがポリカーボネイトやABS樹脂、アルミ合金などの硬い素材でできたハードキャリーと、ナイロンやポリエステルなど布製のソフトキャリー。
それぞれどんな特徴やメリット・デメリットがあるのか見てみましょう。
1. ハードキャリー
ハードキャリーは硬い素材を使用しているため頑丈で、中の荷物を衝撃や水濡れからしっかり守ってくれます。タフなボディは耐久性の面においても優秀です。ただ、その硬質さゆえ、ぶつけるとへこみや傷、ヒビ割れなどのダメージを負うおそれも。
また、ソフトキャリーに比べると多少重さが気になることもあります。開くと左右両側に収納スペースがあるタイプや、立てたまま中身が取り出し可能なフロントオープンタイプなどがあり、荷物を分けて整理したい人におすすめです。
2. ソフトキャリー
軽くて扱いやすいソフトキャリータイプ。柔らかい素材なので、少し膨らんでしまったとしても、ある程度は荷物を詰め込めます。その反面、外からの衝撃を受けやすいため、壊れやすい荷物をしまうのには適していません。刃物で裂かれる等、セキュリティ面でも少し心配な点が。使っているうちに布が擦れて劣化するというデメリットもあります。ただ、片面開きなのでかさばる物もしまいやすく、狭いスペースでも中身の出し入れがしやすいのが利点。
スーツケースの選び方
お店にたくさんのスーツケースが並ぶ中で、自分に合ったものを選ぶポイントは何でしょうか? サイズやデザイン、機能性など、重視する条件は人それぞれ。どんなところに注目すれば求めるスーツケースが選びやすいのか、項目を挙げて順にご紹介します。
1. サイズ
スーツケースに求める大きさは、旅行の日数や行き先、シーズンによって変わってきます。ただ、目安となる容量は「1泊につき10リットル」と言われています。これをベースに必要な大きさを考えると、選びやすくなります。
また、飛行機に乗るときに預けるかどうかも、サイズ選びの重要なポイント。機内持ち込みを希望する場合は、各航空会社の規定サイズ以下のものを選びましょう。
2. 開閉部分の種類
ハードキャリーの場合、ファスナーとフレーム2種類の開閉方法があります。ファスナー式は金属を使用しているフレーム式に比べて軽いものが多く、スーツケースを丸ごと開かなくても部分的に開けて荷物を取り出すことができます。接合部に遊びができて衝撃を吸収してくれるので、意外とスーツケース本体が壊れにくいのもうれしいポイント。ただし、ファスナー部分から水が入ってしまったり、ファスナーをこじ開けられたりと守りにおいては弱い面もあります。
反対にフレームタイプはガッチリとしたアルミ合金製で防犯性と堅牢性に優れ、頑丈で壊れにくいのがメリット。きちんと密閉されていて、雨に強いのも安心です。荷物をたくさん入れてもファスナータイプのように本体がたわむことがなく、安定感もバッチリ。しかしアルミ合金製ゆえ、ファスナータイプよりは重さがプラスされてしまいます。
また、全開にしないと中身を取り出せないので、荷物の出し入れの際にスペースが必要です。
3. キャスター(車輪)の性能
持ち歩いていると意外と気になってくるのが、キャスター(車輪)の性能です。スーツケースのキャスターには、2輪タイプと4輪タイプがあります。2輪は本体の背面側にキャスターが付いているため、スーツケースを斜めに倒しながら引いて移動させる必要があります。まっすぐ立てるとピタッと止まって、安定して自立するのが利点です。4輪はスーツケースを立てたまま押して移動させるタイプ。360度回転するキャスターなので小回りがきいて、操作性が高いのが特長です。持ち歩いている間は2輪より疲れにくいですが、バスや電車での移動の最中は、動き出さないように注意しないといけません。
また、ゴロゴロ動かす音が気になりにくい静音タイプや、タイヤが2重になっていて安定感のあるWキャスターなど、機能性の高いものもあります。
4. 軽さ
飛行機の搭乗前にスーツケーツを預けるとき、気を付けたいのが制限重量オーバー。追加料金が発生しないよう、本体そのものが軽い方がベターです。もちろん移動に関しても、スーツケースが軽い方が扱いやすく楽ちんです。サイズや素材の選び方によって重さも変わってきますが、あまりに軽いと強度が劣ることもあるという点は注意が必要です。軽さだけを重視するのではなく、その他の条件とあわせて考えるようにしましょう。
5. 丈夫さ
特に空港で預けた際など、スーツケースは知らないうちに手荒に扱われることも多いものです。「本体に傷やへこみが…」ということや、中に入れた物が破損してしまうことも。大切な旅の荷物を守るためにも、頑丈さは重要なポイントです。ただしスーツケースそのものが壊れる場合、実は多いのがキャスターやハンドルなど、本体ではなく部品が故障するパターン。ボディだけでなく、パーツの頑強さにも着目するといいでしょう。
6. ポケットの多さ
見落としがちですが意外と選びのポイントになるのが、ポケットの多さ。外ポケットが付いているタイプなら、本体を開けなくても中身をサッと取り出すことができて便利です。飲み物のペットボトルのように重たいけれど頻繁に出したいものや、ノートパソコンや書類など他の荷物と分けたいものを入れたり、用途によって使い方は様々。
反対にスーツケース内部のポケットは、整理整頓の際に重宝します。細かいものや大切なものを仕分けることができるので、ポケットが多いとパッキングの際の利便性がグッと上がります。
7. セキュリティ
大切な荷物を詰め込んだスーツケース、忘れてはいけないのがセキュリティ対策。アメリカに渡航する場合は、TSAロックが搭載されたものが安心です。TSAロックとは、米国国土安全保障省の運輸保安庁(TSA)に認定された特殊な鍵のこと。テロ対策のためスーツケースに鍵をかけてはいけないアメリカ領内の空港でも、TSAロックならかけてもよいのです。アメリカ本土だけでなくハワイやグアムに行くときも同じなので、TSAロックが搭載されたタイプを選ぶようにしましょう。
8. デザイン
スーツケースは実用的なアイテムではありますが、どうせ持ち歩くなら見た目にもこだわりたいものです。ボディの加工や素材、ハンドルやパーツの配色など、似ているものが多いように見えて、少しずつ違うスーツケースのデザイン。せっかく買うなら色々なタイプを比較して、ルックスまで含めて自分が気に入るものを見つけてみましょう。
9. 価格
購入するとなれば、やっぱり価格も気になるところ。サイズや品質はもちろん、使う頻度や目的、どのくらいこだわりがあるかなどによって、求める価格帯も変わってくるでしょう。最近は低価格で高品質なスーツケースが増えているとは言え、安いものはどうしても長持ちしにくいのが現実。頻繁に使う人やひとつのものを長く使いたい人は、その点も考慮して選ぶのが正解です。
アジア・ラゲージのおすすめスーツケース
ハードキャリー
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MAXBOXモザイク
スマートなのにたっぷり入る大容量が魅力の「MAXBOX」シリーズ。こちらは光の加減でわかるくらいの、さりげないモザイク柄が特徴のデザイン。スクエアのシャープなフォルムと、主張しすぎないプリントがおしゃれです。Wホイールキャスターで安定感あり。
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PANTHEON
ギリシャ建築の神殿をモチーフにした独特なデザインは、たくさんのスーツケースが流れてくるターンテーブルの中でも、パッと見つけ出せそうです。光沢感が美しいヴィジュアルはもちろん、動かしやすい4輪キャスターにTSAロックと、機能性の高さも充分。
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departure
あえて大量生産せずに、職人が丁寧に作ることにこだわったスーツケース。パーツ一つひとつに至るまで、精密に設計されています。引き裂きを防ぐ防犯ファスナーや劣化しにくい耐久ハンドルを搭載するなど、使うほどにその質の高さを実感できます。
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デカかる2
その名の通り、容量が大きいのにボディが軽いのがこのシリーズのメリット。収納力の高さゆえ荷物をたくさん入れてしまいがちなので、本体が軽量なのはうれしい限り。カラーバリエーションが豊富で、選ぶ楽しみがあるのも高ポイントです。
ソフトキャリー
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WATER ZERO WTZ-5360K
ソフトケースの弱点でもある水への弱さを、徹底的にブロックした「WATER ZERO」シリーズ。水だけでなく引き裂きや摩擦に対しても圧倒的な強度を誇る「マイクロプロテクトナイロン™」を使用する他、止水ファスナーで隙間までしっかりガードできます。
WATER ZERO WTZ-5380K
同じく「WATER ZERO」シリーズの、形違いのモデル。フロントポケットにはノートPCやタブレットを保護するウレタンスポンジが入っていて、ビジネスユースにぴったりです。床置きしても安定感のある2輪キャスターなど、細部の使い勝手にまでこだわっています。
CHOCOLAT LIGNE AGCL-2600W
ナイロンボディにチョコレート色のパイピングを効かせたデザインが、カジュアルだけどシックな印象。おしゃれなだけでなく、軽さや収納力などの機能面も申し分なし。高密度のナイロンボディに加えて底面にはPVC加工が施され、水濡れに強い仕様です。
GLAID 4WAY BOSTON CARRY GLBT-5000
ボストン、リュック、キャリーと、なんと4WAYで使えるバッグ。ハンドルやストラップなどを出し入れするだけで、簡単にトランスフォームできる便利アイテムです。一つのバッグでビジネスから旅行、アウトドアまで幅広いシーンをカバーできるのが魅力的。
まとめ
似たようなデザインが多いように見えるスーツケースですが、実は選びのポイントとなる項目がたくさんあります。
用途や目的、好みに合わせて各項目の希望条件を絞ってから探すと、スムースに自分が気に入るアイテムにたどり着くことができます。